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ゆかり文化幼稚園は、1947年4月に創立いたしました。
第二次世界大戦後の日本が立ち直るために、
教育は日本の未来を担う子ども達の人生の土台を作るためにも重要な仕事でした。
そして芸術に基づく幼児期の教育を真剣に考え、高い志を持ち、学校法人ゆかり文化幼稚園を創立した当初、
本当に多くの方々、教育者、芸術家、文化人の方々にお力添えをいただきました。
本園が新しい時代に向かい、豊かな人間性と生きる力を持つ「人間の基礎作り」を目指したことに
深いご理解とご賛同をいただけた現れでもありました。

70年以上の時が流れ時代と共に私たちを取り巻く環境や、人々の概念も大きく変化しましたが、
人類の歴史の中で文化が果たしてきた役割の本質は21世紀を迎えた今日もいまだ変わることはありません。
幼児教育と文化(芸術)の関わりは、人間の感性の成長・想像を形にするという、
誰もが生まれながらにして持つ自由な発想によって、幼児期から自らの力で豊かで力強い人生に向かって
生き抜いてゆく「生きる力」を身につけられるように独自の教育を通して伝えていく。
幼稚園生活や行事の中で、徐々に集団生活を通して社会性を身につけること、
健全で逞しい身体の発育を促すことと共に、音楽・造形・身体表現・体力作りを総合した活動の積み重ねで、
年齢に見合った感性の育成と自主性を養うことをカリキュラムの基礎に置くということが本園の変わらぬ理想です。

科学技術の進歩に伴って教育が、知識や記憶力優先の教育に偏る傾向にありますが、
いつ・どんな時も、自分以外の誰かが決めた判断や決定に頼って他人を当てにするという気持ちを助長するのではなく、
自発性と発想力・感性の豊かさを持ち、これからの人生を協調性を持って自ら力強く切り開き、
本当の意味での人生における幸せをつかみ取ることができるように、
個性を尊重しながらも社会の中で1人1人の「生きる力」の基礎を育てるのが真の幼児教育です。
そして豊かな感性・想像力・理解力・判断力などの基礎作りは幼児期の「遊び」の中で身についていきます。

持って生まれた素晴らしい可能性を失うこと無く、子ども達が成長するためにも、
周りにいる大人が未来を託す若い世代への愛情と期待を間違わず、
また、大人が見本となるような責任ある姿勢を見せるべく、私どもは今までの伝統を守り続け、
時代と共に柔軟に変化しながらも「真の保育」をこれからも目指し、確固たる信念とさらなる教育の研究に力を注ぎ、
熱意と誠意、真・善・美の心を持って、「子どもの成長」を第一に考えていきます。

今後ともご縁をいただいている多くの皆様に、
ご理解ご協力、また深いご支援をいただけますよう、心よりお願い申し上げます。

創立者の言葉

“幼児教育は、「夢と情熱と哲学」がなければ
とても続きません。”

“「子どもを育てる・人を育てる」ということは、
単に知識や技能を教え込むことではなく、
総合された人間形成として次世代を
育てていくことだと思います。
ゆかり文化幼稚園は、体を育て、心を育て、
音楽性を育て、造形感覚を育て、知育の根元を育て、
遠い将来を見ながら人を育てようとしているのです。”

“子ども達は大切な大切な財産であり、
この世に生を与えた親たちを始め、
世の成人がもっともっと、
子ども達を大切に
育てていかなければいけないと思うのです。”

“ゆかりの保育は、幼児の自由性を保障し、
尊重していますが、
集団の場であり、
素晴らしい可能性を秘めた人の子を教育する場で
ある限り、放任ではありません。
個性を尊重しますが、
利己主義や他人の心身を傷つけることは許しません。
自由にのびのびと遊ぶことは必要ですが、
集団で遊ぶことも多人数が一緒に歌うことも、
お話を聞くことも必要です。
そこには良き社会人への成長があります。”

“幼児期は五感を通しての感覚認識が大切な時です。
この時代に遊びの中で十分な感性を育てておくことが、
やがて知的認識の発達へと繋がり、
知的学習が充実してくるのです。”

“ゆかり文化幼稚園は、美的感性と、
美的教養を身につけることを忘れないように、
そして、常に平等・公平を志して幼児に接し、
偏らないようにということを重視しています。
そして人の和を大切に考えるようにしています。
保育者とは遊ぶ喜び、語る喜び、描く喜び、
作る喜び、歌う喜び、踊る喜びと、
様々生活を通して
生きる喜びのすべてを子どもに感知させる仲介者です。
子ども達を自分の思うように管理するのではなく
子どもと一緒に生活しながら、
真の理解者である
賢明な指導者であるよう心しています。”

“乳幼児・児童期の子ども達にとっては、
何といっても
家庭環境が一番大きな影響力を持っています。”

“子ども達の目は、先ずご両親の目を求めています。
優しい目で迎えてあげてもらいたいのです。
手と手を繋ぎ合った暖かさの中で、
交わされる言葉は、
子ども達の心に一つ一つ残されていきます。
みなさんには、子ども達に尊ばれるような
親であってほしいと思います。
誰よりも素晴らしい教育者はご両親だからです。
そして、教育とは、人間らしい感性と、
人間らしい知性を育てることです。”

“賢明なゆとりある親心で、
子ども達が人間として生きて行く本当の先を見て、
静かに考える親心であってほしいと願う毎日です。”

“ゆかり文化幼稚園を出ていく子ども達には、
未来に伸びて行ってくれるような、
子どもらしい子どもであってほしいものです。
元気で生き生きとして目が耀き、
何事にも立ち向かっていこうとする力や、
美しくやさしい豊かな感性を秘めている子どもで
あってほしいと思っています。”